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パチンコは胸の谷間よりも深い。 

2016年04月 【 パチンコは胸の谷間よりも深い。 】

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Were you happy life? その9~深呼吸

   ↑  2016/04/26 (火)  カテゴリー: 犬のこと
[15/12/26]…108日目
動物病院の営業は今日で最後だ。
万が一に備え、注射をしてもらい休日中の対応について聞いておく。
来年は3日からなので、約1週間程度通院ができない。

事態が急変したら留守電でもいいので、電話して欲しいとのことだった。
ここまで症状が進行していると発作が起こることがあり得るとのことだった。
身体が硬直したようになり、けいれんを起こすらしい。

発作自体は10分から15分程度で収まるが、30分以上続く場合には非常に危険なため、すぐに連絡をしてくださいと言ってくれた。

年末年始はやることがたくさんあったり外出する予定があったりと、なかなかお世話ができない。
あの時こうしておけば良かった…などと後悔のないように行動したい。


[15/12/27]…109日目
もうトイレでしゃがんでおしっこをする筋力もないようで、別の場所でおしっこをしてしまった。
かなり夜も更けていたので、24時間営業の大型スーパーで、犬用のおむつを買った。
痩せてしまったので、子犬用の一番小さいサイズを買ってみる。

これからは常時おむつをしてあげた方が良いだろう。
ごはんは一回も食べなかった。


[15/12/28]…110日目
先生が言っていた通り、未明から発作がおきた。
突然身をよじって暴れ甲高い声を上げるワンコ。
とても辛そうだが 、身体をなで抱きしめてあげることしかできない。
それが10分くらい続くと、その後すやすやと寝息をたてる。

しかし数十分もしないうちにまた発作。
家族を起こさないように気をつけながら、大丈夫だよと声を掛けた。

その後も何度か発作が起き、寝不足のまま朝日を迎えた。

この日は大掃除をすることにしていて、午前中にゴミを捨てに廃棄場に行った。
いろいろみんなで話し合ったが、もう使えない使わなくなったワンコのおもちゃなどを捨てることにした。

1時間ほどして私が帰ってきたときに、嫁さんがふとワンコをみた。
なにかがおかしい。
抱きかかえたときに力がまったく入っておらず、ぐにゃりと身体が曲がってしまっている。

ぐったりとしていて、呼吸が弱い。
そしておしっこをしてしまった。

ついに、ついにそのときが来てしまった。

まずは先生に体調が急変したことを留守電で知らせた。

みんなで代わる代わる抱っこをし、いままでありがとうと声を掛けた。
最後に大好きな嫁さんの腕のなかに抱かれ、まるで深呼吸をするように、ため息をつくように、5回ほど大きく辛そうな呼吸をした。

そしてみんなに見守られながら、安らかに、静かに呼吸を止めた。
午後0時50分だった。

辛かったかな。
痛かったかな。
私たちは、できることをしてあげられたのだろうか。

ありがとう。
本当にありがとう。
我が家に来てくれて、そして家族みんなをしあわせにしてくれて。
家族になってくれて、ありがとう。
向こうで義理のお母さんと一緒に、元気に走り回って。


ひとしきり泣いたあと、気力をふりしぼり、事前に決めていたペット霊園へ電話をした。
お葬式は2日後とのことだった。

いつも寝ていた犬用のベッドの中に寝かせ、そして家中にあった保冷剤を身体にあて、バスタオルで包んだ。
夕方になっても身体が少し暖かいからか、まったく居なくなった実感がない。

夕方動物病院の先生から折り返し電話が掛かってきた。
改めて生前の対応に感謝を述べた。
「何もしてあげられませんでした…」と、先生も涙声だった。

今日はみんな同じ部屋で、ワンコの周りで一緒に寝た。


[15/12/29]
大掃除は中止し、みんなで思い出を整理した。
明日にはこの家から居なくなってしまう。
その前に代わる代わる抱っこをし、身体を撫で、拭いてあげた。

それでもまだ実感がわかない。

ワンコをよく知る、古い友人が夜遅くに尋ねてきてくれた。
みんなで思い出話をしたあと、泣いた。



[15/12/30]
自宅から30分くらいのところにある、ペット霊園にいった。
恭しく出迎えてくれた女性の対応は人間と変わりなく、家族が亡くなったという扱いをしてくれた。

生前の写真と好きだったおやつ、おもちゃを持参し、行って欲しいことを筆記する。
合同葬をするか、読経をするか、音楽を流すか。
我が家は個人葬で骨拾いをし、読経はせず音楽だけを流すことにした。

子どもの声で「いままで可愛がってくれてありがとう」と犬になりかわった感謝の言葉が数分ながれ、その後アメイジンググレイスが流れた。
一通りのお別れの儀ののち火葬が行われ、人間と同じように骨拾を行った。
ただ、読経はなにか違う気がしたので行わなかった。
別に購入したロケット4つに、家族みんなの分の犬歯を入れることにした。

人間と同じような流れで最後にお線香をあげ、お骨を持って帰った。
ロケット4つと葬儀費用をあわせ、計2万数千円だった。
体重や地域によって費用は変わるのだろうが、少しでも参考になればと思う。

帰り際に写真立てを買い、とっておきの写真を入れた。

家に帰るとなんだか力が抜け、みんな無言だった。
いつもちょこんと座っていた専用のソファ…くるんでいた毛布…まだ香りが残っている。
ふとどこかからしっぽを振って駆け寄ってくるような気がした。

今はまだ実感はないけれど、流れに任せてゆっくりと日常に戻っていこう。

私たちにとって、結婚と同時に家にやってきた彼女と過ごした15年間は、とても幸せでかけがえのないものだった。
彼女がもし話せたら、聞いてみたいことがある。

・・・「幸せな人生だった?」と。

~おわり~


2015-12-28 141210


あとがき。

ようやく区切りがつき、エントリにすることができました。
4ヶ月たった今でも、このエントリを書いたり読んだりすると自然と涙が溜まってきてしまいます。

結局病気が判明してから約3ヶ月ちょっとでした。

この一連のエントリ内のコメント欄などで昔の愛犬とのことを思い出した方がたくさんいらっしゃいました。
それを拝見して、このエントリを書いて本当に良かったのか、結論がでないままです。

メラノーマは恐ろしく進行の早い病気です。

おそらく自分の愛犬に異物ができたとき、私たちがそうだったように、片っ端から『メラノーマ』という単語を検索しまくると思います。
これからどんなことになるのか、手術はした方が良いのか、予後は?余命は…?

そんなときこのエントリを見た方が、少しでも愛犬の異変に気が付いて、一日でも早く病院へ連れて行って欲しいと思います。
もしくはネットから同様の症状が綴られているブログを見つけ、そこから希望や絶望を与えられ、そして最後は病気と向き合っていく課程のなかで、みなさんと愛犬との大切な時間を少しでも増やすことができたらと思います。


最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


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2016/04/26 | Comment (16) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ

Were you happy life? その8~無力

   ↑  2016/04/19 (火)  カテゴリー: 犬のこと
[15/12/10]…93日目
薬を入れたごはんを残すようになってしまった。
それに伴って、明らかに食欲がおち、体重も極端に減ってきた。

ササミのおやつや、とろみのあるササミの缶詰などを混ぜ、なんとか食べてきたが限界に来てしまった。
薬の入っていないごはんなら食べることもあるため、やむを得ず抗生剤の服用はさせていない。
明日は病院で直接注射してもらおう。


[15/12/11]…94日目
先生に一週間起こったこと、気になることを逐一 報告している。
足を引きずるように歩くこと、食欲が極端に落ちたこと、ふがふがとイビキのような音が鼻からすることなどを伝えた。

すると先生は、「この子は凄く頑張っています。この子が頑張っているうちは我々も頑張りましょう。」と言ってくれた。

そうだった。
我々は頑張っていると思っていた。
ごはんを食べさせる度に散らかる床、少し飲んでは取り替えなければいけない水、この子が寝る度に膿で濡れるシーツ。
家族みんな、そんなお世話をしていて少し疲れていたのかもしれない。

でも一番頑張っているのは本人だったんだ。

目が覚めた気がした。
もっと家族に出来ることがあるはずだ。
病院から帰ったらみんなで相談しよう。

また、念のためワクチンの接種はしなくてもいいのか聞いたが、先生は無言で頷いただけだった。


[15/12/19]…101日目
定期的に診て貰ってるから油断していたのかもしれない。
いつも先生には、処置できることは何もないと分かっていながら報告をしていた。
今日もそのつもりで先生に診て貰った。

先生「喉まで腫瘍が達しています。今すぐにではありませんが、これ以上気管を圧迫し呼吸困難になるようなら安楽死をお勧めします…。」と。

びっくりして言葉がでなかった。
正直なところ、何が原因で居なくなるのか想像していなかった。
病状が進行し、心臓が止まってしまうのだとぼんやり思っていた。
それが自分自身でそういう決断をする可能性があると、改めて知らされた。

肩で息をするほど気管が圧迫された場合、本人は凄く苦しいのだそうだ。

今年もあと10日足らず。
乗り越えられないと思っていた年越しの可能性が出てきたけれど、体重は3.0kgだった。
元気でいてくれればと思う反面、本人はどれだけ痛くて辛いのだろう。
どうしたら本人が辛くないのか、ついそういうことを考えてしまう。


[15/12/21]…103日目
ここ数日は足下がふらふらとし、一日中寝てばかりだ。
目に見えて体力が落ちているようだ。

今日も何も食べなかった。
大好きだったササミなども手を付けないし、食べてもほんの少しだけだった。

子ども達が寝たあと、嫁さんと二人でワンコのことを話し合った。

ふと嫁さんが「絶対後悔するし、自分で決断できないけど、これ以上悪化するなら…先生が言う…そういう選択肢もあるのかな…って。みんなが会社や学校に行っている間にひとりぼっちで苦しんで、そしてひとりぼっちで旅立ってしまったら、それが一番可愛そうで、そっちの方が後悔する気がする。 」と言った。

考えたこともなかったけど、確かにそうかもしれない。
嫁さんの考えには基本的には反対だけど、理解は凄くできる。

懸命に生きているワンコを目の前に、涙が出た。
自分は無力だ。


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2016/04/19 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ

もうちょっとだけ続くんじゃ。

   ↑  2016/04/08 (金)  カテゴリー: 企画的な記事
ども、DC2TYPERです。

4/1のエントリへのコメント、Twitterでのリプライなどありがとうございました。
ちょっとリアルに書きすぎたのか、ご心配を掛けるような事態になり反省しております。

実際には、
まだだ

リンク先の自画像も、
selfport.jpg

と、ヒントなんかも鏤めてみたんですけど、わかりにくかったですね。
エイプリルフールってのは、『ちくしょー!だまされたー!』くらいで傷つけたり悲しませないようにするのが一番だと思ってるのですが、最終章だし1回しか使えないネタだと思ってやってしまいました。

本気で悲しんでしまった方スイマセンでした。
でもその気持ちは凄く嬉しいです。

もう少しブログは頑張らずに続けていきますので、宜しくお願いしますね!


(記事編集) http://dc2typer.blog88.fc2.com/blog-entry-951.html

2016/04/08 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ