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真面目
同じことで苦しんでいる方に少しでも参考になればと思い、エントリに書こうと思う。
結婚した数ヶ月後に、犬嫌いだった嫁さんがペットショップでひとめぼれし、家族として迎え入れてから気づけば15年も一緒にいるミニチュアダックスフント。
食いしん坊で甘えん坊で、でもとっても寂しがりや。
ここ1~2年では口臭とダックス特有の腰の持病はあったものの、特に大きな問題もなく穏やかに過ごしていた。
9月に入ったある日、ふと見ると常にガタガタと震えていて、寝付きもすこぶる悪かった。
どこか痛いのかな?と思い、週末まで待たず、嫁さんに掛かり付けのK動物病院へ連れて行ってもらうことに。
そういえば右頬下が少し腫れている気がする。

[15/9/8]…発見当日
おそるおそる先生に見て貰った。
先生「歯槽膿漏が痛んでいるんだと思います。全身麻酔をかけて手術しますが、日帰りで帰れる程度の手術ですよ。」
子ども達は老齢の犬が全身麻酔で手術をするということ自体に、不安を抱えていた。
私達は怖がる子ども達を説得し、手術をしてもらうことにした。
私は「口臭が気になるから、もし歯を研磨してもらえるなら寝てる間に一緒にしてもらって!」とお願いした。
[15/9/14]…発見から6日目
手術自体は午後から行うことになり、朝9時に預け、夕方に引き取りにいく段取り。
夕方引き取りに行った際に先生からお話があった。
「あまりいい話ではありませんが…手術自体は成功しましたが、悪性腫瘍の可能性があります。メラノーマという病気です。採取した細胞を病理解剖に出していますが、仮にそうだった場合、余命は1~2ヶ月だと思います。検査結果は1週間後ですが、連休に掛かってしまうため、結果は24日だと思います。すごく進行の早い病気のため、結果を待っている時間がないかもしれません。また、患部に関わる歯を抜きました。」
嫁さんから連絡を受け、目の前が真っ暗になった。
すぐにその病気について調べてみる。
悪性黒色腫(メラノーマ)。
高齢犬に多く非常にやっかいな腫瘍で、口腔内にできた場合、あっという間にリンパや肺などに転移するため根治が困難。
根治を目指して手術をした場合、下顎ごと切除する場合もあり、それでも予後は悪く数ヶ月。
……。
兆候のひとつとして口臭がするとあった。
かかりつけの動物病院で口臭について聞いたことがあったが、老齢から来るものですよと笑いながら教えてくれた。
動物病院が悪いのではなく、プロでも気づかないくらい、静かに忍び寄る病気なのだろうか。
もしかしたら、当時は本当にそれだけだったのかもしれない。
手術後はというと、切除した右頬はひっこみ、あんなに寝られないほど震えていたのがぴたりと止まった。
数年ぶりなんじゃないかというほど、元気になって室内を走り回っている。
きっと相当痛かったんだ。
手術も成功したし、もしかしたら良性腫瘍かもしれない。
そう思った矢先、明日だと思っていた電話が、シルバーウィーク最終日に来た。
<つづく。>
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2015/09/29 | Comment (8) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ■ポラリスラブさん
おひさです!
その弱っていく姿を受け入れられるか凄く心配です。
自分は自分が思っているほど強くないみたいで、気づいたらぼーっとしてしまいます。
せめて自分の悔いが残らないよう行動してみようと思います。
それが相手にとって幸せなことかが心配ですが。
ありがとうございます!
■サートさん
本当にありがとうございます。
そのときになって、ようやく覚悟をしなければならなくなりました。
昔は毎日やっていたボール遊びを今になって毎日やっています。
相手が楽しいか分かりませんが。
でもパチンコは行きますよw
■るーくさん
この15年間、「必ず死を迎える」ということから目を背けていたのかなぁ・・・と思います。
るーくさんが乗り越えたそのお別れを、これから近い将来必ず迎えることになります。
それが1週間なのか、1年なのか分かりませんが、それまで精一杯一緒に過ごします。
パチンコもしますが(笑)
ありがとうございます!
■ちゃがまさん
この「居る」ということが当たり前な空間に慣れすぎてしまって、これからのことを考えると胸がつぶれそうになります。
本人は今後の余生を考えることもできず、我々が落ち込むのを慰めるほど従順で。
残念ながら病気は確定してしまいましたが、一時期よりは落ち着きました。
ありがとうございます!
お久しぶりです。
今は飼っていませんが、私が小さい頃に子犬をもらって16年位生きました。
だんだん弱っていった姿を思い出し辛くなりました。
わんちゃんは言葉が話せないですものね。
厳しい状況のようですが、それから3週間・・・。どうなったのでしょうか??
少しでも回報に向かっているといいのですが・・・。
大したことがなければ良いのですが、こればかりは覚悟が必要なことなのかもしれません。
今を大事にして愛情を注いであげてください。
ん・・・
愛する家族同然のペットの病気ですか。心配でしょうね。
犬ではありませんが、ウチのネコも病気で亡くなりました。不吉な事を言って申し訳ありませんが「生あるモノは必ず死にます」
どんな結果が待っているのか分かりませんが、精一杯の愛情を注いであげて下さい。
何もないのが一番ですが・・・良い結果が出るといいですね。
己家にもわんこが2人います。
うち、上のはDCさんとこと同じで今年15歳です。
もう1人は10歳。
わんこは自分の体調が優れなくても、元気なふるまいをみせたりするからね。
こないだはおしっこの出が悪くて入院したけど、入院しただけで寂しくてたまりませんでした。
無事を無事を祈ってますm(_ _)m
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